【感想】Romeo is a deadman
戦闘が派手で面白い。特に必殺技を使ったときの爽快感はすごい。
色んなところに趣味を詰め込んでいるんだろうな、という感じがした。正直、世界設定やビジュアルの統一感はなく色んな要素がちぐはぐになっていて節操がない。バカゲーと呼んでもいい。だが、個人的にはそういった「俺を喰らえ!!」というエゴがゴリゴリに見えているゲームも好きなので嬉しかった。しかもその趣味が一致している。
ここからはとにかくこのゲームの要素と好きだったポイントを羅列していく。
主人公の見た目や設定がかっこいいし、他キャラクターの設定も奇抜。
操作パートと同じ3Dモデルのカットシーンだけでなく、途中でアメコミみたいな進行が挟まる。基地に帰ると2Dのドット絵になる。会話中のキャラの顔がやけに渋い(元ネタありそう)
基本的にはゾンビ映画を踏襲しているのに、ストーリーとしてはマルチバースを渡るために巨大な宇宙船艦みたいなのが出てきたり。ゾンビが出るゲームで同時にSFも味わえるのがなかなか新鮮。
ゾンビの扱いも変にこだわっている。
ゾンビを倒したら種が落ちるし、基地にそれを栽培する農場があるし、種から育てると腕が生えてくるし、それを引っ張るとゾンビが出る。なにそれ。面白すぎ。
そんでゾンビごとに敵にビームを放ったり主人公を回復したりといった個性豊かなスキルがありレベルがある。手持ちのゾンビ同士を戦わせることでより強力なゾンビが誕生する。種を集め、育て、いわゆる合成をし、どんどん優秀なゾンビを作っていく。
そして3体までゾンビを連れていき、任意のタイミングで呼び出せる。
ゾンビをこんな方向で深堀りした作品に出会ったことがないので、そんなことしていいの!? と思った。
基地での行動はいちいちミニゲームを経由するので、これがだるい人もいるだろうなと思う。でも私はなんとミニゲームも大好きなので、ありがとう、と思った。
パワーアップアイテムであるカツカレー。カツを揚げるのにも、ちょうどいい温度で引き上げるミニゲームをやる。
主人公の最大HPやリロード速度などのステータス強化は、パックマンのような細道迷路を一方通行で進みながら途中のパワーアップアイテムを取ることで行う。このミニゲーム内のキャラクターは、主人公がゾンビを倒して集めたエネルギーを消費して進む。
基地のレーダーを使って新しい惑星を見つけるのにもミニゲーム。テレビゲーム黎明期のポンを思わせるビジュアルで、上下左右の板を動かしてボールを弾き画面中央の円に当てることで成功となる。
現実世界と裏世界で立体パズルみたいになっているダンジョンも良かった。
武器強化の素材が「セントレイ」という名前なのだが、これは多分サカナクションの曲名から来ている。なぜかは分からない。
などなど……
こういったすべての要素は何の統一感もない。だが、だからこそいい。予算の範囲で赴くままに趣味を詰め込んだという感じがする。実際の開発経緯は不明だが。
ネタバレ
ストーリーは正直あんまり良く分かんなくて、結構勢いで押し切られた感じがした。まあそういうのも好きなのでポジティブな意味でだが。
特に最後はめちゃくちゃ意味不明で、妹がめっちゃガンダムなロボに乗ってめっちゃガンダムみたいな発射シーケンスを経て、兄である主人公が闇落ちして操っている機体を倒しにいく。しかもここだけガッツリアニメになっている。
私の記憶が間違っていたら申し訳ないが、ゲーム中にロボの話とか一切出てないし、妹がパイロットみたいな設定ももちろんないし、主人公に何があって闇のロボ操縦士になったかの経緯も一切不明。エンドロール後にこれだけ見せられて、やりたいことやりすぎだろ!と嬉しくなった。
アクションゲームとして素直に面白かったのでおすすめではあるのだが、要素がとっ散らかっているのが好きな人にはもっとおすすめ。
正直そこまで大きな期待なく遊んだ。でも想像以上に私好みのゲームだったのが嬉しかった。

